市場運営者はオーストラリアの再生可能エネルギー削減量が2022年までに40％増加すると発表

オーストラリア・エネルギー市場運営会社（AEMO）のダニエル・ウェスターマン最高経営責任者（CEO）は、オーストラリアの再生可能エネルギー削減量が昨年より約40％増加したと述べた。

オーストラリアは、より多くの再生可能発電の必要性と、国内送電網の広い地域での再生可能プロジェクトの数を制限することとの間で板挟みになっている。問題をさらに複雑にしているのは、一部の陣営は、新しい送電システムがこの状況を打開する唯一の方法であると信じているが、送電プロジェクトを評価するためのオーストラリアの枠組みは目的に適しているとは考えられていない。

AEMOの最高経営責任者ダニエル・ウェスターマン氏は5月15日にシドニーで開催されたフォーラムで、再生可能エネルギープロジェクトの削減量が過去1年間でほぼ40％増加したと語った。最も被害を受けた州はビクトリア州とニューサウスウェールズ州で、苦境はクイーンズランド州の一部にも広がっている。

「制御室からは、十分な送電容量がないために太陽光発電と風力発電がますます削減されていることがわかります」とウェスターマン氏は語った。

1月から3月にかけて、ビクトリア州からニュージーランドとタスマニアへの接続は、それぞれ42％と57％の時間で制限に達した。「太陽が自由電子を生成している時間の3分の2はニューサウスウェールズ州行きで、その時間の80％以上はタスマニア行きだった」と同氏は語った。言い換えれば、電気高速道路の一部が麻痺しているのです」と

オーストラリア・クリーン・エネルギー金融公社（CEFC）の最高経営責任者イアン・リアマンス氏は言う。

「再生可能エネルギーと排出削減に関する野心的な目標を達成するには、約29GWの大規模再生可能エネルギーを導入する必要がある。これは年間約3.6GW、または月間300MWに相当し、月間相当の規模の風力発電所に相当する」とリアマンス氏は述べた。